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水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
あなたはメディカルラリーをご存知ですか?
あなたはメディカルラリーをご存知ですか?
医学生のあなたはメディカルラリーなんて
聞いたことが無いかもしれませんが、
水戸医学生セミナーの参加者が一番
悔しがってリベンジを心に誓うのが、
このメディカルラリーです。
今では、救急科の先生たちや救急隊が
参加するメディカルラリーは国内各地で
行われています。
じつは、日本でのメディカルラリーは
2002年に開催された大阪の千里メディカル
ラリーが日本で最初のラリーでした。
なぜ国内でラリーが開催されるように
なったのか?これには前の救命救急
センター長である須田先生が深く絡んで
います。
須田先生はとっくに還暦を過ぎていますが、
今でもドクターヘリに搭乗している筋金入りの
救急医です。この須田先生が海外で
メディカルラリーなるものがあると聞いて、
2001年に他の2人のドクターと参加しました。
そのラリーはメディカルラリーの元祖と
呼ばれるもので、今から20年以上前の
1997年からチェコで開催されている
「Rallye Rejviz(ラリー・レビー)」です。
須田先生らはこの大会に日本から初めて
参加した訳ですが、結果は散々なもの
だったそうです。
例えば、車で指定された場所に行き、
そこで「あの建物の中で何かあるぞ」と
言われ、そのまま入ったら銃で撃たれて
すぐにゲームオーバーになったり、
診断を付けることに気を取られ過ぎて
周りの状況が把握できず時間切れなど、
大会スタッフに「何しに日本から来たんだ?」
と言われたそうです。
安全確認をしないで救急活動を始めては
ダメという基本が頭に無かったり、院内の
救急室と同じ感覚で野外での活動をしたり
と、須田先生らはかなりショックを受けた
そうです。
でも、実際の車がひっくり返してあるなど、
町中がステージになっている臨調感
いっぱいのラリーは非常に楽しかった
そうです。それから日本に帰ってきて、
一緒に参加した先生方と国内でラリーを
開催したいと意見がまとまり、翌年の
千里メディカルラリーの開催に至った
という話です。
水戸医学生セミナーのメディカルラリー
では、当初は須田先生にシナリオを
作っていただいていました。ある意味、
日本初のメディカルラリーの流れをくむ
由緒正しい(?)メディカルラリーと
言えます。そして国内唯一の医学生
限定メディカルラリーです。
過去の参加者の感想は
↓↓↓
・メディカルラリーは初めてだったが、
机上で学んだ知識を実際に活かすことの
難しさを感じた。
・初めてのラリーで、患者さんを助けられ
ませんでしたが、とても楽しかったです。
またリベンジしたいです。
・打ちのめされました。
・実際の災害現場を模して体験することで、
いつかこの場を経験した時にしっかり
判断して適格な指示をできるように
したいです。
・現場に出たときに自分がどのような
問題に直面するのかを知るための良い
機会だった。
スタッフの迫真の演技で、
まさに実戦さながらのラリー
水戸医学生セミナーは外傷を含めた
救急医療や身体診察を通した内科診断学、
言うなれば臨床における「動」と「静」を
学べる究極の「体験型セミナー」です。
あなたもメディカルラリーに
ぜひ挑戦してください!
第19回水戸医学生セミナーの
申込みはこちらのメールから
↓
メールには
・お名前
・大学名および学年
・住所
・携帯電話(前日や当日の連絡先)
以上を必ずご記入ください。
お申し込み後は、自動返信メールが
送信されます。
追って担当者からご連絡します。
(編集長)
—–
いくつ言えますか? 嘔気の鑑別
60歳代の女性
それまで元気で医療機関にかかった
ことが無い方でしたが、約2週間前から
嘔気を訴えるようになり、徐々に食欲
低下を来しました。外出もしなくなった
ので家族が心配して外来を受診しました。
この時の外来ではバイタルも身体所見も
問題なかったので、メトクロプラミド(プリン
ペラン®)を処方され経過観察となりました。
しかしその後も症状が改善せず、再度
受診しました。
さて、もしあなたがこの患者さんを診察
することになったら鑑別は何を考えるでしょう?
ご存知の通り、鑑別を考えていくうえで
何をキーワードにするかは重要です。
キーワードの設定で鑑別疾患の数が
大きく変わってくるからです。
「嘔気」は鑑別疾患が多すぎるので、通常は
別のキーワードと組み合わせて考えます。
ただ、この症例が最初に受診した時は
嘔気以外のよいキーワードが見つけ
られませんでした。
2度目の受診では鑑別を絞るための
問診をしなければいけませんが、
その時に鑑別疾患が頭に浮かんで
いないと上手く聞き出せません。
「嘔気」の鑑別カテゴリーとしては
・消化管疾患
・全身性疾患
・中枢神経疾患
・内分泌・代謝疾患
・泌尿器・産婦人科疾患
・薬剤・中毒
・その他
ここで全部書くことは無理なので、
ごく一部だけを紹介します
・消化管疾患
閉塞性と非閉塞性に分けられます。
非閉塞性なら、胃炎、消化性潰瘍、
胆石発作、肝炎、腹膜炎などなど
・全身性疾患
急性感染症、心不全、急性心筋梗塞、
強皮症、アミロイドーシスなどなど
・中枢神経疾患
頭蓋内圧が亢進する疾患(脳腫瘍、外傷)
めまいを呈する疾患(メニエル病)
眼科疾患(緑内障)
片頭痛・てんかんなどに分けて考えます。
・内分泌・代謝疾患
糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症、
高カルシウム血症などなど
・泌尿器・産婦人科疾患
腎盂腎炎、尿路結石、子宮内膜症など
・薬剤・中毒
抗がん剤、アルコール、抗コリン剤、
モルヒネ、一酸化炭素、重金属、
NSAIDSなどなど
・その他
妊娠、妊娠中毒症など
嘔気だけで考えると、鑑別があまり
思いつきませんが、カテゴリーで
考えると、意外と多くの鑑別疾患を
挙げることができます。
さて、あなたはいくつの鑑別を挙げる
ことができたでしょか?
(編集長)
水戸医学生セミナーでの一コマ
(ラリー前にお手伝いの救急隊員とシナリオの確認中)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆第19回水戸医学生セミナー
~内科と救急のエッセンスを体験しよう~
平成31年3月2日(土) 3日(日)
の2日間で開催します。
五感をフルに使って真剣に身体診察に取り組み、
身体診察後の詳細なフィードバックを受ける。
すると、あなたはもう一度ベッドサイドに
行ってみたくなるはずです。
あなたは身体診察のみで、どこまで診断に
迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい!
水戸医学生セミナーは、大学の授業で
体験できない、内科と救急のエッセンスを
盛り込んだ「究極の体験型セミナー」です!
現在参加者受付中です。
お急ぎお申し込みください!
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◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
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—–
ST上昇はSTEMIだけ?
ある休日のオンコール当番。
ERから電話がかかってきました。
「60歳代の女性が自宅で倒れている
のを発見されて、救急搬送されました。
バイタルは大丈夫ですが、心電図の
胸部誘導でST上昇を認めます。
STEMIだと思うのですが。」
STEMIなら、もちろんPCIをするので
「行きます。PCIのコールをお願いします」
と返事しました。
ただ、発症時間を知りたくて
「何時ごろからの胸痛ですかね?」
と聞くと、「意識レベルがヘンで、
胸痛の訴えははっきりしません。」
とのこと。
さて、この情報だけですが、
あなたは違和感を感じませんか?
↓
↓
編集長はSTEMIなのに、意識障害を
伴っているのがひっかかりました。
胸痛がはっきりしないSTEMIはあり
です。でもSTEMIだけで意識レベル
が悪くなることは普通ありません。
では、他に鑑別を挙げるとすると?
↓
↓
病院に向かう途中で、編集長が考えた
ことは「大動脈解離」でした。
上行大動脈の解離が、冠動脈に及べば
STEMIになるし、腕頭動脈や左総頚動脈
に及べば脳梗塞などを来すからです。
ただし、解離に伴うSTEMIは右冠動脈を
巻き込む下壁梗塞が多いのですが、
今回のST上昇は前胸部誘導というのが
合わない点です。
さて、病院に到着して患者さんを見ると
確かに意識清明とは言えない、でも
麻痺はないし、血圧の左右差もない
状況でした。
あまり大動脈解離っぽくないな、と思い
ながらエコーをあてましたが、少なくとも
上行大動脈に解離のフラップは見えません。
そのままカテ室に搬送しようと思いつつ、
救急科の先生にCTチェックを勧められて
あまり乗り気ではないものの、チェック
することに。そしたらこんな画像・・・・。
さて、この症例の答えは何だか
わかりますか?
↓
↓
答えは、くも膜下出血(SAH)。
そしてSAHを契機とした
たこつぼ型心筋症でした。
たこつぼ型心筋症はもともと日本から
報告された疾患概念ですが、
STEMIと同じように胸痛とST上昇を
きたします。しかし冠動脈に有意狭窄
がなく、たこつぼのような特徴的な
左室造影で診断されます。
海外でもTakotsubo Cardiomyopathyで
通用しますが、Stress Cardiomyopathyとか
Apical ballooning syndromeとも言われます。
情動ストレスなど、過度のストレスによって、
カテコラミンが多量に分泌されることで、
心筋障害や心筋の微細循環障害を
来すのが原因ではないかと言われています。
JACC:72, 1955-1971, 2018
当然SAHなどの頭蓋内のイベントで
カテコラミンが多量に分泌され、
たこつぼ型心筋症を起こします。
今回はSAHによって意識障害を来し、
倒れていた。さらに、SAHを契機に
たこつぼ型心筋症を起こし、STが
上昇していたと考えられました。
よく遭遇する疾患の中から
「なにか違う?」と重篤な疾患を
見つけだす感覚は大事です。
ただ、それには丁寧に臨床を積み重ねて
経験値を上げていく必要があります。
日々の診療が流れ作業にならないように
患者さんと向き合ってください。
(編集長)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆第19回水戸医学生セミナー
~内科と救急のエッセンスを体験しよう~
平成31年3月2日(土) 3日(日)
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すると、あなたはもう一度ベッドサイドに
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迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい!
< p align="left" style="background-color: transparent; color: rgb(51, 51, 51); font-family: "ヒラギノ角ゴ pro w3","hiragino kaku gothic pro","ms pゴシック","ms pgothic",sans-serif,"メイリオ",meiryo; font-size: 14px; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; margin-bottom: 0px; margin-left: 0px; margin-right: 0px; margin-top: 0px; orphans: 2; padding-bottom: 0px; padding-left: 0px; padding-right: 0px; padding-top: 0px; text-align: left; text-decoration: none; text-indent: 0px; text-transform: none; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; word-spacing: 0px;">
水戸医学生セミナーは、大学の授業で
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妊婦のアッペ
あけましておめでとうございます。
もう、お正月気分でご挨拶するような
時期でもなくなってしまいましたが、、、
大変ご無沙汰しております。
チームさんばです。
昨年は大きな事件なく1年間過ごす
ことができました。院内の様々な
部署で助けてくださる方々のチーム
ワークのたまものだと思っております。
病院の忘年会、手術室の忘年会で
ご挨拶させてもらってハタと気づき
ました。なんとすべての科の先生の
お世話になっておりました。
本当にありがたいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、今回の話題も他科の
先生にお世話になったものです。
妊娠14週の急性腹症!
つわりで吐き気は以前よりあり。
加えて胃痛が出現したため前医入院。
補液で管理されていたが発熱あり。
炎症反応上昇あり。右下腹部と
右背部に疼痛出現。治療目的に
当院母体搬送入院となりました。
何が考えられるでしょうか?
まずは病歴聴取。
実は小学生の時に虫垂炎の診断で
抗菌薬治療を2回されているとのこと。
怪しいですね。
診断の為にエコーしてみました。
実は私たち産婦人科専門医たちは、
日々エコーを手に胎児、子宮、卵巣を
自分たちでみて診断しているので
得意な気になっていますが、腸に
関しては全くのド素人。
病歴から虫垂炎を疑ってはいましたが
この所見から「虫垂、腫れてるね、
糞石もあるね」なんてまったくわかり
ませんでした。技師さんも、外科の
先生もさすがです。
さて、診断しましたがどうしましょうか。
以前も抗生剤投与で落ち着かせている
から、妊娠中に手術は良くないよね。
と考えた方、危険です。
妊娠中の虫垂炎は即手術でお願い
します。この方も無事外科の先生に
腹腔鏡で治療していただき、前医に
戻ることができました。
年間、1,2例と決して多くないですが
外科の先生と協力して緊急で手術
しなきゃならない妊婦さんの病気の
ご紹介でした。
(チームさんば)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆第19回水戸医学生セミナー
~内科と救急のエッセンスを体験しよう~
平成31年3月2日(土) 、3日(日)
の2日間で開催します。
多発外傷患者が搬送されて来た時、
初めに何をしますか?
もし多数傷病者が発生する多重事故や
災害が発生した時、あなたが最初に
するべきことは何ですか?
大学では教えてくれない現場での対応を、
この「究極の体験型セミナー」で
身に付けてください!
現在参加者受付中です。
開催概要はこちらから
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/mitoigakuseiseminar19.html
◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
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http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
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聴きとれていますか?Ⅲ音
平成31年3月2日(土)、3日(日)
の2日間で、第19回水戸医学生
セミナーを開催します。
現在の参加者を募集中です。
↓
水戸医学生セミナーは今年で10年目
になります。きっかけは、水戸協同病院
総合診療部の前教授である徳田安春先生
が水戸に赴任された時に、医学生向けの
イベントを開催できないかと相談した
ことから始まりました。
そして徳田先生は現在、沖縄に戻られて、
ますます活躍されています。後任の
小林裕幸先生とは、水戸医学生セミナーを
継続していこうという話になり、現在に
至っています。
さて、ご存知の方も多いと思いますが、
徳田先生も小林先生も身体診察を
重視されています。
検査に頼らず、病歴と身体診察で
鑑別診断をかなり絞り込めて、検査の
ノイズに振り回されることがなく、最短で
診断に到達できる必須の技術です。
この強みを生かして、水戸協同病院では
Physical examination roundが
開催されるようになりました。
ベッドサイドでの身体診察はもちろん
ですが、毎回のように聴診の問題が
出されます。
具体的にはリットマンの電子聴診器に
録音した、実際の患者さんの心音を
聞くのですが、最初のうち参加者は
かなり戸惑います。
心臓の聴診で重要なことは、
まずⅠ音、Ⅱ音を同定することですが、
みんな分からないのです。
でも、小林先生の解説を聞きながら
何度も繰り返し聞いていると、
Ⅰ音、Ⅱ音がわかり、Ⅱ音の分裂や、
Ⅲ音も聞き分けられるようになります。
Ⅰ音とⅡ音が分かるようになると
その後の理解は比較的スムーズです。
Ⅲ音は心不全の重要な所見ですから
聴きとれるようになれば、あなたも
間違いなく自信がつきます。
ぜひPhysical examination roundに
挑戦してみて下さい。
水戸医学生セミナーは外傷を含めた
救急医療のことや身体診察を通した
内科診断学、言うなれば臨床における
「動」と「静」を体験できる貴重な
機会です。みなさんの臨床に対する
モチベーションをぐいぐいと上げて
くれる「体験型セミナー」です。
ぜひ参加をお待ちしています。
第19回水戸医学生セミナーの
申込みはメールでお願いします。
↓
メールには
・お名前
・大学名および学年
・住所
・携帯電話(前日や当日の連絡先)
以上を必ずご記入ください。
お申し込み後は、自動返信メールが
送信されます。追って担当者から
ご連絡します。
お急ぎお申し込み下さい!
(編集長)
—–
患者さんに上手く話をさせるコツ
あなたはERで診察する時でも、
入院中でも患者さんの話を聞く時
でも、うまく患者さんから話を聞き
出せているでしょうか?
入院中の患者さんであれば、
指導医などからある程度の情報が
あるので、それをもとに問診することは
できますが、患者さんがあまり話に
乗ってこなくて、「はい」と「いいえ」しか
言ってくれない・・・。
何となく職務質問のような感じに
なってしまう、何てことありませんか?
でも、どうしたら患者さんから
話をしてもらえるようになるのでしょう?
そんな時に役立つのがFORMです。
FORMとは
Family:家族のこと
Occupation:仕事のこと
Recreation:趣味のこと
Message:自分の信念や人生観など
人はFORM関することは、いろいろと
自分から話をしたくなるそうです。
これらの話題を振ってみて、患者さん
から話してもらうようにしてください。
もちろん、患者さんが話をしている時は、
問診とは関係ないなと思っても、しっかり
聴いてください。その姿勢が、間違いなく
患者さんとの良い関係を作るきっかけに
なります。
(編集長)
食事介助中(一度はやってみましょう!)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆第19回水戸医学生セミナー
~内科と救急のエッセンスを体験しよう~
平成31年3月2日(土) 3日(日)
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迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい!
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◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
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http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
—–
あなたにはこんな経験ありませんか?
病棟からコールがあって、
「患者さんがおなかを痛がっています」
他にいろいろやることがあるあなたは
とりあえずCTを撮ってもらいました。
でも、腹腔内にフリーエアはない
膵臓も腸間膜脂肪織の異常も
見当たらない。胆嚢も腫大していない。
少なくとも虫垂は腫大していなさそう
自信はないけど、大きな見落としは
していないはず。
あとから腹部の身体診察をしてみたら
患者さんはそんなに具合悪くなさそう。
よくよく聞くと、剣状突起のところを
押すと痛いので、気になって
看護師さんに言っただけ。
身体診察をしておけば、わざわざ
CTを取る必要はなかったのに。
あなたはこんな経験はないですか?
身体診察で全ての診断ができる訳では
ありませんが、鑑別診断をかなり絞り
込めます。検査の手間やノイズに振り
回されることなく診断に最短でアプローチ
できる必須のスキルです。
水戸医学生セミナーの1日目に
水戸協同病院で行われる
Physical examination roundは
実際に入院している患者さんに協力
いただき、ごく簡単な患者情報のみを
与えられる以外は、身体診察のみで
鑑別診断を考えるというものです。
五感をフルに使って真剣に身体診察に
取り組み、身体診察後の詳細なフィード
バックを受けると、もう一度ベッドサイドに
行ってみたくなるはずです。
あなたは身体診察のみでどこまで診断に
迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。
参加者の感想は
↓↓↓
・普段、自分がいかに身体診察を怠って
いるかが分かりました。今後、実習では
もっと主体的に患者さんに関わって
いきたいと思います。
・実際に患者さんを前にフィジカルをとる
緊張感を味わえてよかったです。
・学生がこれ程任せてもらう機会はない
と思うので貴重な体験になりました。
・フィードバックもあり診察しっ放しに
ならなかったのも良かったです。
第19回目となる水戸医学生セミナーの
参加者を募集中です。
申込みはこちら
↓
メールには
・お名前
・大学名および学年
・住所
・携帯電話(前日や当日の連絡先)
以上を必ずご記入ください。
お申し込み後は、自動返信メールが
送信されます。追って担当者から
ご連絡します。
(編集長)
診察後に所見をまとめ中
—–
新年のご挨拶 2019
ブログ読者のみなさま
明けましておめでとうございます。
本年もこのブログを、どうぞ
よろしくお願い申し上げます。
昨年も、その前も新年最初のブログに、
将来計画に関する記事を載せました。
↓
今回はこの1年の計画、具体的には
ローテーションについて書こうと思います。
当院ではこの時期に、新年度の
ローテーションの調整を始めています。
J1たちに話を聞いて、2年目のローテー
ションを決めるわけです。
ご存知の通り、初期研修には必修科目が
あって、内科6か月、救急3か月、地域1か月
です。(これは2020年度から変更になり、
上記に加えて小児科、外科、産婦人科、
精神科が必修になります)
この条件をクリアしたうえで、出来るだけ
それぞれの希望に沿った形にしていきます。
面白いことに、希望を聞いていると
大きく2つのパターンがあることに気づきます。
一つは、自分の希望診療科を決めていて、
それに関連する診療科のみをローテー
ションしたい人。
もう一つは、いろいろ勉強したくて、
1か月ごとにマイナー科も含めて
たくさんローテーションしようとする人。
どちらが良いとか悪いとかではありませんが、
2年間の初期研修の目的は「プライマリケア」
ですから、バランスの問題だと思います。
関連する科だけローテーションは
一見効率的ですが、どこまでを関連すると
言えるのかは曖昧です。結局のところ
自分のやりたいことだけになって
しまわないかが心配な点です。
例えば、外科を考えてい研修医が
いたとしましょう。内科的なことは
どうも苦手で、特に糖尿病とか
透析は良くわからない・・・。
でも糖尿病や透析患者さんの手術を
しない訳に行きません。どう管理するのか
まで出来なくとも、透析患者さんは何に
注意して腎臓内科医に相談すべきなのかは
初期研修医のうちに修得できます。
病院を受診する患者さんの背景は
じつに様々ですから、多くの合併疾患を
抱えている高齢者で、どの診療科が
イニシアチブを取ればいいのか?
このような時は、いろいろな診療科を
ローテーションしていた方が、各科の
事情も分かるし、相談しやすくなります。
一方、いろいろな診療科を1か月ごとに
ローテーションしても、知識も手技も
果たして身に付けられるのか?とも
思ってしまいます。
もちろん、知らないよりはいいですが、
臨床はそんなに甘くありません。
やった気になっただけでは、あなたも
患者さんも不幸です。
ということで、当院では
・目標はプライマリケアの習得
・1診療科を、できれば2か月以上
・希望の診療科が決まっているなら、
パートナーとなる科のローテーション
を勧める(例えば、消化器内科希望なら
消化器外科の研修を組み込む)
これらを基本方針にして相談しています。
今後は2020年度から必修科が増えるので、
この方針通りに行かない場面がふえる
かもしれませんが、初期研修でさまざまな
症例を経験して、その後の専門研修でも
当院の研修目標である、
「 医療を支えるチームの一員として
『疾患』のみならず『患者さん』を診ること
ができる」
ようになってほしいと考えています。
さらに、これから医療環境が大きく変化
することが予想されています。臨床の
スキルを身に付けることはもちろんですが、
医学以外のことにも関心をもって、大きな
変化に対応できるようになって欲しい
と思います。
あなたにとって2019年が、
飛躍の1年になりますよう、
一緒に頑張って行きましょう!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(編集長)
第3回水戸医学生’小児科’セミナーの一コマ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆第19回水戸医学生セミナー
~内科と救急のエッセンスを体験しよう~
平成31年3月2日(土) 、3日(日)
の2日間で開催します。
多発外傷患者が搬送されて来た時、
初めに何をしますか?
もし多数傷病者が発生する多重事故や
災害が発生した時、あなたが最初に
するべきことは何ですか?
大学では教えてくれない現場での対応を、
この「究極の体験型セミナー」で
身に付けてください!
現在参加者受付中です。
詳細はこちらから
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こちらからご連絡ください。
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激励会報告と年末のご挨拶
早いものでもう年末ですね。
寒波の影響で、荒れる年末年始になる
との予報です。どうぞ体調管理には
お気を付けください。
報告になりますが、来春から当院で
初期研修を開始する予定者は
マッチングの8名に加え、2次募集で
2名が追加され、定員の10名となりました。
当院としては大変嬉しく、いろいろと
受け入れの準備を進めているところです。
先日、その予定者のうちの7名と
当院のJ1研修医とで水戸市内で激励会
を開催しました。
これは数年前から始めたものですが、
国試合格の激励とともに、春から同期として
一緒に頑張っていく仲間との顔を合わせの
目的もあります。また、直属の上司(?)と
なる今のJ1からの激励や実践的な国試
対策などのアドバイスをもらえるのは
とっても嬉しいことです。
遠方で参加できなかった人もいましたが、
その人たちにも何らかの形で激励したい
と考えています。
国試まで残された時間はあまりありませんが、
全員合格に向けて頑張ってほしいと思います。
さて、この記事が年内は最後になります。
あなたはこの1年いかがだったでしょうか?
編集長としては、ブログの週3回の更新を
続けることができましたが、未完成で
アップできていない記事も溜まってきました・・・。
新しい年は、これらをあなたに届けられる
ように、そして今まで以上に当院の臨床
研修や臨床で役立つような、価値ある情報を
お届けできるよう努力して参りますので、
当ブログを引き続きよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎えください。
(編集長)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆第19回水戸医学生セミナー
~内科と救急のエッセンスを体験しよう~
平成31年3月2日(土) 、3日(日)
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多発外傷患者が搬送されて来た時、
初めに何をしますか?
もし多数傷病者が発生する多重事故や
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【おわびと訂正】
12月26日にリリースした
【明日から募集開始】
第19回水戸医学生セミナー
の記事で、開催日時が間違っておりました。
すでに記事は訂正していますが、
正しくは 平成31年3月2日(土)、3日(日)
となります。
お詫びして訂正いたします。
なお、受付を開始しましたので、
ぜひご参加ください!
↓
https://ameblo.jp/mitosa-re/entry-12426392897.html
(編集長)
—–