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水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
【開催報告】第38回茨城県央レジデントセミナー
6月12日に38回目となる県央レジデントセミナーを当院で開催しました。
このセミナーは水戸地区の4つの研修病院(水戸済生会総合病院、水戸協同病院、ひたちなか総合
病院、水戸医療センター)の研修医が集まって、研修医同士の勉強や交流を目的に年に2回のペースで
開催しているものです。今回は水戸済生会総合病院を会場にハイブリッド開催としましたが、4つの病院から、なんと総勢56名の方が会場に足を運んでくれました。
鑑別疾患を必死に考え中
前半の「鑑別診断道場」のパートでは、水戸医療センターとひたちなか総合病院からの症例提示があり、後半のレジデントセミナーのパートでは、水戸済生会総合病院のリウマチ膠原病内科の村田先生から「研修医が知っておきたいリウマチ関連薬」というタイトルで講演していただきました。
講演中の村田先生
ちなみに、水戸医療センターの症例からは肝障害を見た時の鑑別の進め方を、ひたちなか総合病院の症例からは浮腫の鑑別の進め方と忘れてはならないTipsを教えてもらいました。村田先生からは、リウマチの症例に即しながら、休薬するのか?継続が良いのか?といった内容を分かりやすく教えてもらい、今までスルーしていたリウマチ薬の扱いをみなおすことができそうです。
研修医目線で、普段の診療のレベルアップを目指す県央レジデントセミナーは今後も続きます。次回は今年12月にひたちなか総合病院を会場に開催予定ですので、興味のある方はご連絡ください♪
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
を目指します
◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。
なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
↓
https://recruit-mito-saisei.jp/entry
【御礼】レジナビにご参加有難うございました!
先週になりますが”レジナビFairオンライン2025 西日本Week”に水戸済生会も参加しました。
昨年もこの西日本Weekに参加したのですが、昨年のなんと約2倍となる49名の医学生にご覧いただきました。どうも有難うございました!
いつも通り前半は編集長が病院説明、後半はJ2の太田先生とJ1の小沼先生が加わっての質疑応答でした。二人とも参加者からの質問に率直に回答していて、ご覧になった方には当院の雰囲気がよく伝わったのではないかと思います。すでにレジナビのサイトに動画がアップされていますので、ぜひご覧ください!
さらに、6月29日に東京ビックサイトで開催予定のレジナビに今年も出展します。初期研修プログラムに加えて専門研修プログラムの情報もご提供できます。あなたの突っ込んだ質問にもお答えしますので、ぜひ水戸済生会のブースにお越しください♪
話題は変わりますが、第24回水戸医学生セミナーの募集を開始しています。募集開始からまだ日が浅いのですが、多くの方にお申込みいただいています。残り少なくなってきましたので、参加を検討中のあなたは、すぐにお申し込みください!
(編集長)
今回はこの二人♪
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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◆病院見学に来ませんか?
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なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
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【本日より受付開始】第24回水戸医学生セミナー
お待たせしました!
先週からご案内していた第24回水戸医学生セミナーの募集を本日から開始します。
水戸医学生セミナーとは水戸済生会総合病院とお隣の水戸協同病院との共催で、2010年から新型コロナ流行前の2020年までの10年間に計20回を開催した医学生向けのイベントです。全国から医学生がのべ160名以上参加してくれ、セミナーに参加した医学生が当院や水戸協同病院の初期研修医となってくれた人も多くいました。
この水戸医学生セミナーを今年3月に水戸済生会の単独開催で復活したのですが、我々の心配をよそに、応募開始から1週間もたたずに定員に達してしまいました。
セミナー終了後のアンケートでは、参加者から
・学校の授業だけでは得られなかった生きた知識を知ることができました。講義+趣味レーションのサイクルは学んだことを刻み込みやすく、翌日のメディカルラリーでも生かすことができました。
・実際の救急現場を想定した雰囲気を感じられたとともに、アウトプットを重ねないとなかなか主導して動けないという経験ができたこと自体がとても良かったです。
・次回も挑戦します!
など嬉しいコメントをいただき、復活の手ごたえを感じて、今回は下記の日程で水戸済生会と水戸協同の共催で行うことにしました。
今回の水戸医学生セミナーでは「内科と救急のエッセンスを体験しよう」をテーマに水戸済生会ではJATECなどの外傷対応を含めたメディカルラリーを、水戸協同では鑑別診断とベッドサイドでのフィジカルアセスメントを扱います。
大学では扱わない内容ですので、ぜひ挑戦してみてください!あなたの参加をお待ちしています!
【開催概要】
日時: 2025年7月12日(土)~13日(日) 1泊2日
*2日目は14時頃に終了予定です。
場所:水戸済生会総合病院、水戸協同病院 (宿泊は当方で準備します)
対象:全国の 医学部 4、5、6年生 計12名
費用:参加費、宿泊費は無料ですが、病院までの交通費はご負担ください。
主催:水戸済生会総合病院、水戸協同病院
お申込みは、下記の申し込みフォームに必要事項を入力のうえ送信してください。
定員になり次第締め切りとさせていただきますので、今すぐお申込みください!
<申込時の注意点>
・上記フォームに必要事項をご記入いただき、内容をご確認のうえ、「送信する」ボタンを押してください。送信いただくと、入力したメールアドレスに自動返信メールが届きます。追って、担当者よりご連絡差し上げます。
・上記フォームよりお申込みいただくと、専用のマイページが作成されます。今後のご連絡ややり取りはマイページにて行います。以前にフォームを送信済みの方はマイページからご連絡ください。
・自動返信メールにはログインに必要なIDとパスワードが記載されておりますので、必ずマイページへログインが出来るかご確認をお願いします。
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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頭が真っ白になりました・・・
「冷静に考えればそんなに難しいことじゃないのに、あの場でいろいろ言われると頭が真っ白になる・・・・。できなかったことは悔しいけど学生のうちに「知っているのとできるのは違う」ってことに気が付けたのは大きな収穫でした。」
これは以前に開催した水戸医学生セミナーでのメディカルラリーを終えた直後の参加者の言葉です。ラリー中に、この医学生が何をしていいのか分からず立ち尽くしていたので、終了後にスタッフが「どうでした?」と尋ねたらこの言葉が返ってきたそうです。
水戸医学生セミナーでのメディカルラリーは、医学生と研修医の4,5名が1チームとなって、約20分間のステージ中にスタッフが演じる患者のトリアージ、診断、処置を行い、その点数を競うものです。スタッフは臨調感あふれる演技で、参加者を戸惑わせます。冒頭の医学生は、外傷患者を評価して、それに続けて現場での処置をしようとしていたのですが、別の傷病者役のスタッフから「はやく何とかしてくれ!」と大声で言われてしまったことで頭が真っ白になったのです。
あなたが知識としては知っている、理解していることでも、実際にやってみると出来ないことは多くあります。「そんなに難しいことじゃないのに・・・、」と、「できない自分」と今のうちに対峙しておくことは、これからの臨床の現場に出ていくあなたにとって間違いなく貴重な経験になります。
そんなメディカルラリーを体験できる水戸医学生セミナーを7月に開催します。現在申し込みの準備中で、もう少しでご案内できます。来週のこのブログのチェックをお願いします!
(編集長)
第23回水戸医学生セミナーでの一コマ
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どこまで診断に迫れるのか?
病棟から「患者さんがおなかを痛がっています」とコールがありました。
あなたは他にもいろいろやることがあったので、とりあえずCTをオーダーして撮ってもらいました。画像を確認すると、腹痛の原因となりそうなものはありません。腹腔内にフリーエアもないし、膵臓も腸間膜脂肪織の異常も見当たらない。胆嚢も腫大していない。少なくとも虫垂は腫大していなさそう。なんとなく自信はないけど、大きな見落としはしていないはず・・・。
CTを確認した後で、患者さんのところに行ってみたら、そんなに具合悪くなさそうです。腹部の身体診察をしても痛がりません。よくよく聞くと、剣状突起のところを押すと痛いので、気になって看護師さんに言っただけ・・・。
身体診察をしておけば、わざわざCTを取る必要はなかった・・・。あなたには似たような経験はないですか?
身体診察で全ての診断ができる訳ではありませんが、鑑別診断をかなり絞り込めます。そして検査の手間やノイズに振り回されることなく診断に最短でアプローチできる必須のスキルです。
水戸医学生セミナーの初日に水戸協同病院で行われるPhysical examination roundでは、実際に入院している患者さんに協力いただき、ごく簡単な患者情報のみを与えられる以外は、身体診察のみであなたに診断を考えてもらう企画です。
五感をフルに使って真剣に身体診察に取り組み、身体診察後の詳細なフィードバックを受けると、もう一度ベッドサイドに行ってみたくなるはずです。あなたは身体診察のみでどこまで診断に迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。
水戸医学生セミナーの募集がもうすぐ始まりますので、このブログのフォローをお願いします!
(編集長)
第23回水戸医学生セミナーでの一コマ
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ちょっと想像してみて下さい・・・
研修医になってもう3か月目になります。
何度かER当直もして、まだまだ言われたことしかできないけど、なんとかこなせるようになってきました。内科系の患者も、小児科の症例もそして骨折など、ちょっとした外傷の症例も経験したかもしれません。医学生のあなたも、来年の今頃はきっとこんな状況になっているはずです。
でも、ちょっと想像してみてください。
もし、あなたがER当直をしている時に多発外傷患者が搬送されて来たら・・・。
しかも3人同時に搬送されて来たら・・・。
上級医が来るまでのわずかな間とはいえ、患者さんを目の前にして、何から手を付けたらよいのか、最初に何をすべきなのか、あなたは準備が出来ていますか?
こんな時に役に立つのがJATECです。JATECはJapan Advanced Trauma Evaluation and Careのことで外傷患者への初期対応を定めた、言ってみればACLSの外傷版です。
もしあなたがJATECを知っていれば、当直中に重傷多発外傷患者が搬送されて来ても、慌てることなく初期評価・初期対応が出来ます。少なくとも外科医や上級医が来てくれるまでの場をつなぐことがあなたにもできるようになります。研修医になって最初の外傷患者に遭遇した時から、役立つことを実感できるはずです。
ただしJATECは受講の機会が少なかったり、費用も高いなど、あなたが受講するには少々ハードルが高いのが実情です。でも、水戸済生会ではコロナ前まで医学生のあなたにもJATECのエッセンスを学んでいただくセミナーを開催していました。それが水戸医学生セミナーです。
水戸医学生セミナーとは2010年から新型コロナ流行前の2020年まで20回を開催した医学生向けのセミナーです。水戸済生会総合病院とお隣の水戸協同病院との共催で、全国の医学生が参加し、リピーター参加者もいるなど好評を博していました。20回も開催していたので、参加した医学生はのべ150名以上いて、セミナーに参加した医学生が当院や水戸協同病院の初期研修医となってくれた人も多くいました。
そんな水戸医学生セミナーを今年3月に復活させました。5年ぶりだったので、どうなるか心配だったのですが、我々の心配をよそに応募開始から1週間もたたずに定員に達して、さらにセミナー終了後のアンケートでは大変な高評価をいただきました。そんな復活の手ごたえを感じて、この夏に水戸済生会総合病院と水戸協同病院の共催で行うことにしました。
両病院の強みを生かした内容となっていますので、救急だけでなく必ずあなたに役立つ内容になっています。もう少しでご案内できますので、このブログのフォローをお願いします!
(編集長)
第23回水戸医学生セミナーでの一コマ
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徳田先生の教育回診2025
昨日のことですが、徳田安春先生にお越しいただき教育回診を開催しました。
この企画は茨城県が主催して毎年恒例となっているもので、徳田先生が県内の各臨床研修病院をまわって症例検討会などを行うものです。5月ごろと11月ごろの年2回開催されています。
あなたも知っていると思いますが、徳田先生はNHKのドクターGに出演していたり、著書も多数あって有名です。そして当院とは徳田先生が水戸協同病院に赴任した18年前からのお付き合いになります。
今回は症例提示を1例とベッドサイドでの身体診察を1例で、かなり濃密な教育回診となりました。症例提示はJ1の樋口先生と田中先生が、ベッドサイドの症例はJ1の小沼先生が担当してくれました。
症例提示では徳田先生が病歴や検査データ、経過から鑑別診断を挙げてTAFRO症候群という診断に見事にたどり着いていました。ベッドサイドの症例は、間質性肺炎と心不全の患者さんでしたが、Ⅲ音や肺音の聴診のやり方などを教えてもらいました。
研修医からも「実際に診療している感じで考えられたので、どのデータが大事で残すべきなのかが分かって勉強になった」「身体診察をちゃんとやろうと思いました」といった感想がありました。
ちなみにTAFRO症候群については、後日このブログでも紹介する予定です。徳田先生、どうも有難うございました!
(編集長)
ベッドサイドでの身体診察
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あなたなら何と説明する?・・・リスクの伝え方
あなたは手術の説明をして同意書にサインをもらったことはありますか?
まだやったことがない人が多いかもしれませんが、CVやPICCの同意書だったら、自分で説明したことがあるかもしれませんね。CVやPICCとは異なりますが、手術のリスクをどう伝えるのか? あなたは考えたことはあるでしょうか?
例えば、高齢で腎機能も悪い患者さんで周術期死亡率が5%と予想される手術の説明をするとしましょう。一通り説明したのですが、患者さんは「先生にお任せします」としか言ってくれません。
通常の冠動脈バイパス手術(CABG)の周術期死亡率が1~2%ですから、これと比べると死亡率5%の手術はかなりリスクの高い手術ということになります。なので、あなたはもっと深刻に捉えて欲しいと思っています。
ちなみに、編集長は研修医らに「通常の冠動脈バイパス手術(CABG)の死亡率が1~2%」という数字を覚えるようにお勧めしています。高齢の患者さんほど上皇さまがCABGを受けたことは知っていますから、患者さんにも響きやすい数字だからです。
こんな時、あなたは
① この手術は死亡率は5%の手術です。
② この手術では20人に1人が死亡する可能性のある手術です。
どちらで説明しますか?ちょっと考えてみてください。
↓
↓
↓
リスクを自分のこととして捉えてもらいたい時は、②の説明の方が伝わりやすと言われています。
「5%」も「20人に1人」も、どちらも同じことを言っているのですが、「20人に1人」と言われた方が人は、より「もしかしたら自分の身に起こるかもしれない」と考えるそうです。
他の具体的な例を考えてみると、似たようなことがコロナワクチンでもありました。
1回目のワクチン接種が始まったころに、「ワクチン接種後に〇〇人死亡した」という報道が良くありました。でも、ワクチンの接種回数がその時点ですでに何万回という状況だったので死亡率は非常に低い頻度だったはずです。さらにワクチンと死亡には前後関係はあるかもしれませんが、ホントにワクチンの影響なのかという因果関係は分からない状況だったのに、患者さんの中には非常に不安に受け止めていた人が多くいました。「〇〇人死亡」という実数でリスクを自分のことと受け止めやすくなったのだと思います。
リスクを伝えるとき、同じことを言っているのに相手にどのように受け取られるかについては、私たちはもっと注意を払う必要がありそうです。
(編集長)
回診中の一コマ
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インタビューページをご覧になりましたか?
水戸済生会の採用サイトのなかで最も閲覧数が多いのが、「研修医の声・インタビュー」のページです。
当院のほとんどの研修医の記事が掲載されていて、毎月のように更新されています。もちろん編集長からの指示も、検閲もなしですので、だいぶリアルな内容になっています(笑)。
あなたにとって参考になる記事なのは間違いありませんが、さらにそれぞれの研修医の記事が掲載される時期、つまり研修期間によって研修医の感じ方や悩みなどの内容が異なっているので、そのあたりを考慮しながら読んでみると、より面白いかもしれません。
そして昨年から専攻医のページにも「当院で初期研修を終えた先生たち OB・OGインタビュー」というページを加えました。
水戸済生会で初期研修を行った先生たちも150名近くになり、県内はもとより各地で活躍しています。同時に、他施設でトレーニングを積んでから再び水戸済生会で仕事をする先生も増えてきました。
水戸済生会を離れたことで逆に水戸済生会の良い点も悪い点も分かるので、OB・OGの先生たちにそのあたりをインタビューしています。すでに4名のOB・OGが快く引き受けてくれて記事を掲載していますので、ぜひご覧ください。
(編集長)
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抗菌薬の投与期間・・・一般的な目安
例えば、あなたが蜂窩織炎の患者さんを担当していたとします。血液培養で黄色ブドウ球菌(MSSA)が検出されました。第1世代セフェムのセファゾリン(CEZ)の投与で順調に改善して、血液培養の陰性化も確認できています。
患者さんも元気になってきて「いつ退院できますか?」とか「点滴はいつまでやるの?」と聞いてきました。
こんな時、あなたは何と答えますか? CRPが陰性化するまででしょうか??
ちょっと考えてみてください
↓
↓
結論としては、投与期間の判断は「各疾患の一般的な目安+個々の患者の状態」で決めることになります。
血液培養でMSSAが検出されていれば、抗菌薬の10~14日間投与を考えます。でも、人工血管などのデバイスがある患者さんだったら、かなり悩んでしまいます。血液培養の陰性化も確認しなくてはなりません。ということで、「決まり」ではなく、「目安」をもとに、培養結果や感染局所の指標を見ながら判断することになります。
「抗菌剤投与の目安」には以下のようなものがあります。近年は投与期間を短くして大丈夫というような研究結果も出てきていますので、おおよその日数を頭に入れておき、その都度ガイドラインなどで確認するのが良いでしょう。
【髄膜炎】
髄膜炎菌、インフルエンザ菌 ・・・・7日間
肺炎球菌 ・・・・・・・・・・・・・14日間
リステリア菌 ・・・・・・・・・・・21日間
【肺炎】
肺炎球菌 ・・・・・・・・・・・・・解熱後3~5日(最短5日)
レジオネラ・非定型 ・・・・・・・・5~7日
腸内細菌科、緑膿菌 ・・・・・・・・14日以上も考慮
【心内膜炎】
緑色連鎖球菌 ・・・・・・・・・・・14日(GM使用下)
腸球菌 ・・・・・・・・・・・・・・28日~42日
黄色ブドウ球菌 ・・・・・・・・・・28日~42日
【腎盂腎炎】
一般的に・・・・・・・・・・・・・・14日
CPFX、LVFX使用 ・・・それぞれ7日、5日
【菌血症】
感染源除去可能 ・・・・・・・・・・10~14日
(編集長)
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