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水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
【再掲】令和8年度採用初期研修医の採用について
現在、令和8年度採用の募集を行っています。
昨年同様に面接とエッセイで選考を行いますが、面接は直接面接とWeb面接を併用して行います。直接面接は2回開催しますが、それぞれ8名までとしています。この記事のリリース時点では直接面接の枠がわずかに残っていますが、定員に達した場合はWeb面接になりますのでご了承ください。
また、Web面接では日程調整が必要となりますので、できるだけ早めにお申し込みください。もちろん、いずれの方法を選択しても選考基準に違いはありません。
水戸済生会ではWebのみで申し込みが完結するので、印刷や郵送が不要です。ただし、申し込みの際にエッセイを提出いただきますので、準備をお願いします。
エッセイにした意図としては小論文のような形式にあまりとらわれずに、ご自分の経験や考えなどをまとめてください。
- 応募締め切りは、令和7年7月18日(金)までになります。7月19日以降はエントリーフォームが使用できなくなりますのでご注意ください。
あなたの応募をお待ちしています!
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
を目指します
◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。
なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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https://recruit-mito-saisei.jp/entry
挿管中は“DOPE”を確認
80歳台の男性が肺炎で入院しました。もともと肺気腫があって加療されていた方です。酸素と抗菌薬を開始して、気管支拡張薬の吸入とステロイドの全身投与も行いましたが、酸素化が悪くて気管内挿管をして人工呼吸器管理になってしまいました。
その数日後の夜にあなたが当直をしていたら、病棟から「○○さんのサチュレーションが下がっています!」とコールがありました。患者さんのところに向かいながら、何をすればいいのか考えてみたのですが、あなたならどうしますか?
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人工呼吸器の有無に関わらず、病棟からサチュレーションの低下でコールされることが日常的に良くあります。たいていの場合は看護師さんは痰の吸引などをやったうえで、改善がない時にコールしてくれるので、他にチェックすることを確認しておくことは有用です。こんな時に役に立つのが「DOPE」です。
DOPEとは
D(Displacement):
気管チューブの位置異常を確認します。抜けていないか、深すぎないか、必要なら胸部レントゲンで確認をします。
O(Obstruction):
気道の閉塞がないかを確認します。喀痰によるものが多いと思いますが、チューブの折れ曲がり(キンク)も確認します。喀痰が多い時は気管支鏡での吸引を行うこともあります。
P(Penumothorax):
陽圧換気による気胸は常に考えておく必要があります。胸部レントゲンだけでなく、経時的に皮下気腫が出現していないかの確認も行います。
E(Equipment failure):
チューブの接続不良や接続間違い、設定間違いがないかといった機器の不具合がないかを確認します。よく分からなければ臨床工学技師さんを呼んでみてもらいましょう。
人工呼吸器に苦手意識があっても、これらの対応はあなたでもできます。ぜひ覚えておきましょう。
ちなみにこの患者さんは、かなり喀痰量が多かったので、体位をかえて、頻回の吸引でサチュレーションが改善してくれました。体位ドレナージは思っている以上に有効なことがありますので、ぜひ試してみてください。
(編集長)
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【お知らせ】小児エコーハンズオンセミナー in 水戸
水戸済生会総合病院に隣接する県立こども病院から、小児エコーハンズオンセミナーのご案内が届きました。
ご存じの方もいると思いますが、茨城県立こども病院は小児エコーでは非常に有名な施設で、全国から医師を含めて小児エコーを習得したい人たちが集まって来ています。院内に小児超音波診断・研修センターを有しており、センター長の浅井先生による浅井塾と言われるエコー研修のコースがあります。さらに2023年の秋には日本小児超音波研究会の学術集会を水戸で開催したこともあります。
そんな小児エコーには自信のあるこども病院が、医学生と初期研修医向けに開催するエコーハンズオンですので、ぜひ参加してみて下さい。
ちなみに、実際のこども達を相手にエコーを当てられる機会はなかなかありません。例年よりも定員が増えていますが、先着順ですので興味のある方はすぐにお申し込みください!
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
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病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。
なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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【レジナビフェア2025東京】ブース訪問ありがとうございました!
6月29日(日)に東京ビックサイトでレジナビFair2025 東京 が開催され、当院も出展しました。
今回のレジナビは昨年同様に、初期研修だけでなく専門研修プログラムも紹介する合同のイベントで、参加者のうち医学生は2500名を超えていたようです。当院ではJ1の3名とJ2の1名、専攻医1名と指導医1名の6名体制で臨みましたが、なんど55名の医学生が足を運んでくれました。どうも有難うございました!!
6年生はマッチングを考えている病院のブースを回って、最後の確認とアピールといった感じでしたが、4年生と5年生はほとんどの方が病院見学は未経験で、気になっている病院のブースを回って、この夏にどこの病院に見学に行くかを考えていたようです。水戸済生会のブースでは、もちろん病院のアピールもしましたが、それよりも医学生が気になっていること、悩んでいることを少しでも解消できるように、研修医たちがいろいろと話を聞いてアドバイスしていました。
6年生のあなたにとっては、あっという間にマッチング面接の時期になります。採用サイトからの募集を開始していますので、ぜひチェックをお願いします。
そして、4年生や5年生のあなたは、少し早いですが夏休みを利用した病院見学の予定も考え始める時期です。当院の病院見学では原則として、午前中に1つ、午後に1つの計2つの診療科を選択していただきます。日によっては病棟業務ばかりという時は、臨機応変に他の診療科の見学も手配ていますので飽きさせません!
ページ下段のリンクから、ぜひ今すぐお申し込みください♪
ブースが満杯になるほどの盛況でした♪
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
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なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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水戸済生会の院外講師(3)
水戸済生会の院外講師の先生を紹介してきましたが、今回で最後になります。
山中克郎先生(総合内科)
総合内科で多くの著書のある先生で、ご存知の方も多いと思います。福島県立医大会津医療センターの総合内科の教授としてご活躍していましたが、現在は長野県の諏訪中央病院に戻られています。当院とは2018年からのお付き合いで、コロナになってからは年2回ほどのZoomでのレクチャーをお願いしていましたが、昨年度からふたたび水戸にお越しいただくようになりました。
優しい語り口で鑑別診断を進めていくのは見事ですし、クイズ形式のレクチャーは記憶に残りやすいので好評です。今年度も10月と2月にお越しいただく予定です。
山中克郎先生
佐島和晃先生(神経内科)
脳神経内科に常勤医が赴任する前から、神経内科領域をレベルアップするために月1回のペースでお越しいただいている先生で、現在は国立精神・神経医療研究センターに所属されています。神経内科はもちろん、総合内科的な立ち位置で教えてくれます。朝から一緒に総合内科の回診して、昼過ぎからパーキンソンや認知症など神経内科領域のレクチャーをしていただいています。
佐島先生
田口詩路麻先生(皮膚科)
お隣の水戸協同病院の皮膚科部長ですが、年に3回ほど当院にお越しいただいています。ケアネットなど色々なところに出演している有名な先生ですが、研修医がベッドサイドで遭遇する悩みを解決してくれる分かりやすいレクチャーと、手の込んだスライドで時間があっという間に過ぎてしまいます。研修医の出席率も非常に高いのが何よりの証拠です。
田口先生
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
を目指します
◆レジナビフェア2025東京でお会いしましょう!
明日6月29日(日)に開催されるレジナビ東京に出展します。
当日は初期研修プログラムと内科専門研修プログラムについて、
当院の研修医と専攻医があなたの質問に直接お答えします!
研修医がどん毎日を送っているのか? あなたの目で確かめてみてください!
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水戸済生会の院外講師(2)
前回に引き続き、水戸済生会の院外講師の先生を紹介します。
舩越拓先生(救急集中治療)
東京ベイ・浦安市川医療センターの救命救急センターでセンター長をしている先生です。数多くの著書があり、救急集中治療や医療コミュニケーション、医学教育など持ちネタが非常に豊富な先生です。それに加えて東京ベイではIVRもやっており、編集長とはIVRの兄弟子と弟弟子という関係からいろいろお願いしています。
すごく分かりやすい内容で、あなたのERでの悩みを解消してくれること間違いありません。ものすごくお忙しいのですが、不定期ながら年3,4回のZoomレクチャーをお願いしています。ただ、忙しすぎて、次回は8月の予定のはずですが、まだ決まっていません・・・・。
(もし、あなたもレクチャーに参加したいなら、問い合わせフォームからご連絡ください)
舩越先生のレクチャーの一コマ
井上純人先生(呼吸器内科)
2021年からレクチャーをお願いしている呼吸器内科の先生です。実は編集長の大学の同級生なので、Zoomでのレクチャーをお願いしたところ快諾してくれたのがきっかけです。
山形大学の呼吸器内科のトップで、大学では何度もベストティーチャー賞をもらって殿堂入りを果たしており、山形大学医学部で井上先生のことを知らない医学生や研修医はいません。
胸部レントゲンの読み方とかCOPDや喘息、吸入薬の指導など、どの診療科に進むとしても役立つ内容を分かりやすくレクチャーしてくれます。昨年度は水戸にお越しいただき、リアルで吸入指導を伝授してもらいました。今年度の日程はまだ調整していませんが、もしあなたがレクチャーを覗いてみたいなら問い合わせフォームからご連絡ください♪
井上先生のリアルレクチャー
(編集長)
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◆レジナビフェア2025東京でお会いしましょう!
今週末6月29日(日)に開催されるレジナビ東京に出展します。
当日は初期研修プログラムと内科専門研修プログラムについて、
当院の研修医と専攻医があなたの質問に直接お答えします!
研修医がどん毎日を送っているのか? あなたの目で確かめてみてください!
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水戸済生会の院外講師(1)
水戸済生会総合病院は3次救急を担っているため脳外科や心臓血管外科、そしていくつもの診療科が関わる多発外傷など幅広い症例が搬送されてきます。また、産科の3次救急ともいえる総合周産期母子医療センターもあるので、多彩な症例をたくさん経験できます。
しかし、大学病院とは異なる地方の市中病院ですので、すべての診療科がそろっている訳ではありません。また、忙しい臨床の中で初期研修医や専攻医の指導をしていますが、必ずしも充分な時間が取れているわけでもありません。指導医によって症例の偏りがでることもあります。
そこで、当院の手薄なところをカバーするために、院外講師を招聘して初期研修医に勉強する機会を確保しています。今回はそんな院外講師の先生らを紹介します。
徳田安春先生(総合内科)
総合内科で有名な徳田先生は、NHKのドクターGに出演していたり、多くの著書や講師としてご存知の方も多いと思います。徳田先生がお隣の水戸協同病院に赴任された2009年からのお付き合いです。新型コロナの影響で中断していましたが、今年から再開した水戸医学生セミナーも徳田先生と一緒に企画したのもです。
現在は群星沖縄臨床研修センターのセンター長として、沖縄を中心に全国で活躍されています。今でも茨城県の企画で年に2回は当院にもお越しいただいています。
徳田先生のカンファから
(2025年5月)
松永直久先生(感染症)
感染症のレクチャーを始めて今年で17年目になります。現在は帝京大学医学部付属病院の感染制御部で病院教授としてご活躍中です。非常にわかりやすく、臨床に即した話はとても好評で、どの診療科に進んだとしても絶対に役立つことばかりで、臨床での経験が長くなるほどありがたみの分かるレクチャーだと思います。実際のところ毎年J2からは「いろいろ経験したり、悩んだので、先生のレクチャーが昨年よりもよく理解できました」といったコメントがあります。
松永先生の「感染症診療の基本」を学んでから、水戸済生会の総合内科で学んだことを実践するので、あなたも基本をしっかり身につけることができるはずです。
松永先生の定番講義
(編集長)
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◆レジナビフェア2025東京でお会いしましょう!
今週末6月29日(日)に開催されるレジナビ東京に出展します。
当日は初期研修プログラムと内科専門研修プログラムについて、
当院の研修医と専攻医があなたの質問に直接お答えします!
研修医がどん毎日を送っているのか? あなたの目で確かめてみてください!
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PSA(前立腺特異抗原)が高値でした!
70歳台の男性が発熱を主訴に入院しました。エコーで前立腺肥大と多量の残尿を認め、尿所見と合わせて尿路感染症と診断しました。尿道カテーテルを挿入して抗菌薬の点滴を開始し、さらにあなたは前立腺がんの合併があるかもしれないと思って、採血の際にPSA(前立腺特異抗原)も追加しました。順調に解熱が得られたのですが、数日後に戻ってきたPSAの結果を見ると、ナント38ng/mlと今まであなたが見た中で一番の高値でした。
慌てて泌尿器科の先生のところに「PSAが高値でした!」と相談に行ったのですが、「どうせ○○〇だから、あてにならないよ」と言われて終了でした。いったに何があったのでしょうか?
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PSAは前立腺がんの際に上昇する腫瘍マーカーですが、ご存じの通り前立腺肥大でも上昇します。でも、実はこれ以外に下記のような状況でもPSAが上昇することが知られています。
・前立腺炎:急性・慢性を問わず、炎症があるとPSAが高くなることがあります。
・尿路感染症:感染が前立腺に波及すると、これも一時的な上昇要因になります。
このほかにも
・尿道カテーテルの挿入や膀胱鏡検査
・自転車やバイクの長時間運転
・射精や前立腺マッサージ
・放射線治療後に一時的にPSAが上昇するバウンス現象(再発と区別が難しくなる)
つまり、PSA値の変動は必ずしも「がんの進行」ではなく、一時的な刺激や良性の変化によることも多いため、1回の数値だけで判断せず、経過観察や追加検査が重要になります。
冒頭の症例は、尿路感染症や尿道カテーテル挿入といったことが影響してPSAが高値になったと考えられます。尿路感染症がしっかり落ち着いてから、もう一度測定してみるのが大事になります。
(編集長)
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◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。
なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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心停止時の鑑別は?・・・6H6T
募集していた「第24回水戸医学生セミナー」ですが、おかけ様で定員に達しましたので、お申し込みを締め切らせていただきました。ご応募いただき有難うございました。この2日間が有意義な時間になるよう準備を進めてまいりますので、セミナーまで少々お待ちください!
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さて、今回は医学生セミナーでも扱う内容の復習です。
ある夜にあなたがERをやっていたところ、救急要請が飛び込んできました。
「50歳台の男性のCPA(心肺停止)症例です。自宅で胸痛を訴えたあとに突然意識を失いました。」
10分かからないうちに救急車は病院に到着しました。救急隊員が車内で点滴ルートを確保してくれて、胸骨圧迫を続けいていますが、まだ自己心拍は再開していません。あなたもERの看護師さんらとともに、手際よく胸骨圧迫を代ったり、薬剤投与を行います。
でも、この時にあなたには、もう一つやらなければいけないことがあります。
それは何でしょう?
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それはCPAの原因を探ることです。なぜCPAに至ったのか、その原因がわからなければ同じことを繰り返してしまい、せっかくROSC(自己心拍再開)しても、その心拍をつなぎ留めておくことができなくなってしまいます。
蘇生と同時に、蘇生する先の「なぜ」を探る必要があります。その鑑別が「6H6T」です(5H5Tと言われることもあります)。
6H6Tとは、
Hypovolemia(循環血液量減少)
Hypoxia(低酸素)
Hydrogen ion(アシドーシス)
Hypo/Hyperkalemia(カリウム異常)
Hypoglycemia(低血糖)
Hypothermia(低体温)
Tamponade(心タンポナーデ)
Toxins(毒)
Tension pneumothorax(緊張性気胸)
Thrombosis coronary(冠動脈疾患)
Thrombosis pulmonary(肺動脈血栓)
Trauma(外傷)
この鑑別を常に頭の中に入れ、心肺蘇生法を行いながら、採血、レントゲン、エコーを隙間を縫いつつ行っていきます。蘇生の先を見据えて行動することで、救命~社会復帰を手繰り寄せることができるのです。
なお、冒頭の症例はROSC後に冠動脈造影を行い、左冠動脈主幹部の閉塞を認めて急性心筋梗塞と診断されました。PCIとECMO+Impella管理で改善し、無事退院して社会復帰できました。
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
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◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
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なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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https://recruit-mito-saisei.jp/entry
【本日から申し込み開始】令和8年度採用初期研修医の採用について
5月下旬に来春採用の募集要項を採用サイトにアップしましたが、本日より応募フォームからの受付を開始します。
昨年同様に面接とエッセイで選考を行いますが、面接は直接面接とWeb面接を併用して行います。直接面接は2回開催しますが、それぞれ8名までとし、直接面接が定員に達した場合はWeb面接になりますのでご了承ください。
また、Web面接では日程調整が必要となりますので、できるだけ早めにお申し込みください。もちろん、いずれの方法を選択しても選考基準に違いはありません。
水戸済生会ではWebのみで申し込みが完結するので、印刷や郵送が不要です。ただし、申し込みの際にエッセイを提出いただきますので、準備をお願いします。
エッセイにした意図としては小論文のような形式にあまりとらわれずに、ご自分の経験や考えなどをまとめてください。また、昨年と比べて締め切りを若干前倒ししていますのでご注意ください。
あなたの応募をお待ちしています!
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
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当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
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なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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