専門研修ブログ

茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。

病院見学のススメ・・・専門研修先を決めるときは

2025.04.28
カテゴリー: ブログ

新年度が始まってそろそろ1か月になりますが、J2のあなたは来年度からの専門研修プログラムをどうするか、どこに、いつ見学に行くべきかをそろそろ考えていると思います。

 

初期研修先を決める時よりも専門研修先を決めることの方があなたにとって重要です。そうはいっても、まだどの診療科にしようか決められない人もいるはず。専門医機構が次年度の専攻医登録を開始するのが秋(この数年は11月から開始でした)ですから、焦らずに少しずつでも情報収集をしていきましょう。

 

今回は専門研修プログラムを決めるときのポイントを紹介します。

 

①各施設のプログラムに目を通しましょう。

各領域の基幹学会が専門研修プログラムを取りまとめてWebで見れるようにしています。どれも「研修の理念」とかで始まるので、ぱっと見で読みにくい印象ですが、待遇などのところは毎年見直しが入っているので、チェックしておくのが良いです。また基本的に1つの施設だけで研修する訳ではないので、ローテーション可能な施設もここから知ることができます。参考までに、内科学会のサイトのリンクを貼っておきます。

内科学会の研修施設、プログラムのページ

 

②気になる病院には、可能な限り病院見学に行くべきです。

先日開催されたレジナビのように専門研修プログラムを紹介するイベントも増えてきました。でも、なかなか参加できるわけではありませんので、情報収集はまだまだ口コミや先輩のツテというのが多いようです。だとすればなおさら、気になる病院や候補の病院には可能な限り病院見学に行ってください。

 

さらに大学の医局も各種イベントに力を入れるところが増えています。医局の先生達や研究内容などを知れるだけでなく、外勤先や大学院に行くタイミングなどは医局によってもだいぶ違うようですから、聞き出すチャンスです。

 

③病院見学に行った際のポイントは・・・、

指導医クラス(大学の医局なら医局長)の話は、半分程度に聞いておけばOKです。なぜかと言えば、基本的にイイことしか言わないからです。何とか先輩になる専攻医から直接話を聞きましょう。病院見学の際にはコンタクトをとれなくとも、指導医に紹介してもらうなどして、後日でも実際に働いている専攻医とコンタクトをとる努力をしてください。そしてあなたの知りたいことを質問してみましょう。待遇や他施設のローテーション状況など、プログラムに書かれていない情報を得ることができます。また内科であればJ-OSLERの進み具合やサポートなども聞いておくと役に立つと思います。

 

そしてカテ室や内視鏡室、エコー室など、実際に案内してもらい、専攻医たちの元気の良さや看護師さんや技師さんたちの雰囲気にも注目してみると良いと思います。

 

④できるだけ複数回行きましょう。

専攻医を採用する時に、定員越えで選抜する施設は首都圏以外では少ないと思いますが、気になっている病院には複数回行くことをおススメします。別に見学という形をとらなくとも、その施設で研究会や講演会などがあれば、それを理由に行ってみるのもOKです。なぜかと言えば、先輩となる専攻医と話すチャンスが増えて、あなたのイメージしている専門研修とのギャップを少なくできるはずです。さらにあなたの存在が相手の記憶にも残りやすくなります。

 

⑤水戸済生会に見学に来ていただいた時は

・希望診療科の専攻医について、できるだけ内視鏡やカテなどに一緒に入ってもらうようしています。

・昼食時に専攻医や指導医と話をする時間が確保しています。ここで、聞きたいことを全部聞くことができるはずです。

・あなたと同じJ2の研修医とも情報交換できるようにしています。

 

忙しい仕事の合間に見学に行くのは大変ですが、悔いのないように情報収集をしてください。

水戸済生会では専門研修プログラムのための病院見学を随時受け付けていますので、下のリンクからお申し込みください!

病院見学の申し込みはこちら

(編集長)

 

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水戸済生会の血液内科専門研修2025

2025.04.21
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今回は血液内科の専門研修についてです。

 

水戸済生会には約3年前から筑波大学の血液内科から外来に非常勤医を派遣していただいて、その指導のもとで少数ながらリンパ腫や骨髄異形成症候群に対する化学療法を総合内科で行うようになりました。そして昨年4月から常勤の血液内科医が2名になり、さらに10床の無菌室が完成して本格的に化学療法を開始しています。残念ながら本年度から血液内科医が減って、筑波大学血液内科の前教授である千葉滋先生のみになりましたが、リンパ腫や骨髄異形成症候群などを中心に研修医らと一緒に総合内科で診療にあたっています。

 

血液内科は、特に膠原病と非常に親和性の高い領域で、研修医よりも各スタッフの方が勉強になる環境になっています。人手が少なくなってしまったので、急性白血病のような労力を要するものは対応が難しいのが正直なところですが、腎臓内科の強い水戸済生会の強みを生かして血液疾患の診療にあたっています。

 

もし、あなたが血液内科に興味があるけど、他の領域も面白そうで決めきれないと考えているのなら、ぜひ病院見学にお越しください!また疑問や質問などは遠慮なく下記の問い合わせフォームからお知らせください♪

(編集長)

 

看護師さんに見てもらいながらの胃管挿入

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水戸済生会のリウマチ膠原病内科専門研修2025

2025.04.14
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今回はリウマチ膠原病内科の専門研修についてです。

 

現在リウマチ膠原病内科の常勤医2名で、指導医1名と若手スタッフが1名です。指導医の萩原先生は10年以上前から非常勤医師として当院で外来診療を続けていただいていましたが、常勤医となってからは近隣医療機関からの紹介も増えて、じつにさまざまな症例を経験しています。

 

もう一人の若手スタッフは4月から常勤医になってくれたの村田先生ですが、初期研修は県立中央病院で行ったあとは筑波大学の膠原病内科に進み、今回当院に来てくれました。昨年度同様に2人が総合内科のメンバーとして、膠原病以外にもいろいろな疾患の対応をしています。この他に、外来のみの非常勤医師に筑波大学膠原病内科の前教授の住田先生がいます。

 

水戸済生会のリウマチ膠原病内科は、腎臓内科との緊密な協力体制があることが大きな特徴です。重要な臓器障害の一つである腎障害に対して、腎生検や血漿交換などスピーディーに診断・治療を行っています。そしてリウマチ教育施設でもあるので、内科専門医を取得した後でリウマチ学会の専門医まで取得できる施設になっています。

 

リウマチ膠原病に興味のあるあなたの疑問や質問などお問い合わせは下記の問い合わせフォームをご利用ください。もちろん病院見学も歓迎します!

(編集長)

 

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専門研修を決める時

2025.04.07
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新年度になって後輩ができたJ2のあなたは、後輩たちの面倒をみるのに忙しいと思います。電子カルテの使い方やオーダーの仕方、当直でのお作法など、教えることは山のようにあります。こうして考えてみると、1年前の自分もこんな感じで先輩たちに教えてもらいましたし、良く成長したものだと実感すると思います。

 

同時にJ2になったばかりと言え、3年目からの専門研修をどうするか考える時期にもなりました。J1の時は目の前のことをこなすのに精いっぱいだったかもしれませんが、J2になると少し余裕ができて、いろいろなことが見えてくるのではないでしょうか。

 

水戸済生会で初期研修を終えた先輩たちも多くなってきましたが、もともと志していた診療科に進む人はもちろん多いのですが、ローテーションをやってみると、今まで関心のなかった診療科の魅力を発見した人もいれば、逆に自分には向いていないと気付いた人もいました。

 

以前に調べてみたところ、初期研修開始時の希望診療科と3年目で選択した専門診療科が同じだったのは約4割でした。つまり、学生の頃に考えていた診療科はあるけれど、半分以上の人が初期研修中に悩んで悩んで診療科を決めているという感じなのだと思います。

 

複数の診療科で悩んでいる研修医らに編集長が話すのは、どうして医師になったのか?もともと考えていた診療科をどうして選んだのか?そこを、もう一度考えてみることを勧めています。

 

実際のところ、自分や家族の病気がきっかけだったり、ブラックジャックなどの漫画やドラマでカッコいいと思った、など人それぞれです。憧れは大事な要素だと思いますし、そういったものがないと長く続けられないと思います。

 

ただ「○○先生がいるから▲▲科にしようと思います」的なことを言う人には賛成しません。何故かと言うと、○○先生とずっと一緒に仕事できるとは限らないからです。究極的には、いやな上司と仕事しなければいけない環境だったとしても続けたいと思える診療科が理想です。

 

医師という職業はとてもやりがいがありますが、楽な職業ではありません。労働条件とか給料といった条件で比較することも必要ですが、どの診療科でもそれなりの覚悟は必要です。専門研修プログラムの登録開始までまだ時間がありますので、あなたもじっくり考えてみてください。

(編集長)

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◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、

下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

 

 

 

水戸済生会の脳神経内科専門研修2025

2025.03.31
カテゴリー: ブログ

今回は水戸済生会の脳神経内科についてです。

 

2023年秋に脳神経内科の木村先生が常勤医として赴任され、総合内科のメンバーとして一緒に診療にあたっています。木村先生は長いこと救急診療で有名な青森の八戸市民病院で救急専門医を取得され、さらに神経内科専門医や脳神経血管内治療専門医を取得し、自身で血管内治療(脳梗塞に対する血栓回収)を行う先生です。現在も週1回はドクターヘリにも搭乗していますし、2024年春から血管内治療を行う脳神経外科医とともに24時間体制で脳血管内治療に対応できる体制を整えて、わずか1年間で県内有数の血栓回収症例数を行うまでに増加させました。

 

血管内治療を行った脳梗塞患者は、担当した術者の診療科(つまり脳神経内科もしくは脳神経外科)が入院管理を行っていますが、脳神経内科では当然ながらそれ以外の疾患も担当しています。具体的にはALSやパーキンソン病などの変性疾患、自己免疫性脳炎、視神経脊髄炎、てんかんなど多岐にわたります。また認知症に対する新しい治療薬(レカネマブ)の導入も行っています。ほかにも新しい治療薬や血漿交換や免疫吸着などの症例も明らかに増加しており、茨城県の県央・県北地区でもともと少なかった脳神経内科領域に貢献しています。

 

内科の他の診療科に関心があるあなたにとっても脳梗塞はコモンな疾患ですから、ある程度対応できるようになる必要があります。また治療可能な脳神経内科領域の疾患も、もしかしたらと気づいて専門医につなげるセンスを養っておく必要があります。そんな時に、水戸済生会の内科研修では良い環境を提供できます。

 

そしてもし、あなたが脳血管内治療に興味があって、脳外科ではなく内科領域にも関心があるのなら水戸済生会の脳神経内科はフィットするかもしれません。ぜひ、下記フォームからご連絡いただき、病院見学にお越しください!

(編集長)

 

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専門医の役割は何なのか?

2025.03.24
カテゴリー: ブログ

クリニックから80歳の狭心症患者が紹介されてきました。ADLは自立していますが、腎硬化症のためCr3.5㎎/dlと腎機能の低下があります。この1か月で労作時の胸痛が増悪傾向です。すでにクリニックでアスピリンと硝酸薬が処方されていますが、症状は改善なく悪化傾向。心電図ではST上昇はないけど、労作でST低下を認めます。

 

腎機能に問題なければ、増悪傾向にある不安定狭心症として早期に心臓カテーテル検査やPCIをやりたいところです(ガイドライン的にもOKです)。

 

ところがよく話を聞くと、あなたのところに紹介される前に別の病院を受診していて、その病院の循環器内科専門医に「心カテをやらないといけないけど、腎機能が悪いのでうちでは対応できない」と言われたそうです。

 

これってどうでしょう?

(循環器専門医の役割は何かという質問に置き換えて、あなたなりに考えてみてください)

高齢の患者さんでは、併存疾患があるのが当たり前と言えます。腎機能が悪くて心カテがためらわれる患者さんは編集長の外来にもたくさんいます。編集長なら、カテができないなら、抗血小板療法を強化する、β遮断薬を限界まで増やす、エビデンスとしては高くないけどニコランジルなどの抗狭心症薬を追加する、、、など内服薬をモリモリにして何とか症状を抑えこむことを試みます。あくまで編集長の印象ですが、5~6割は心カテなしで何とかコントロールできるように思います。

 

ガイドラインに沿った診療をするのは、専門医でなくともできることですが、ガイドラインに沿った患者さんばかりではないのが実臨床です。「心カテができないから、うちでは対応できません」ではなくて、心カテができない患者さんを何とかするのが専門医の役割ではないかと思うのです。

 

多くの問題を抱えている患者について、様々な制約の中で最適解を考えて出して実行していくのが専門医の役割の一つではないでしょうか?そして、あなたにもそんな専門医になってもらいたいと考えています。

 

水戸済生会の内科専門研修では、地域の基幹病院としていろいろな背景をもった患者さんの診療を行います。患者さんにとっての最適解を考えていく場をこれからも提供していきます。

(編集長)

 

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総合内科の専門研修2025

2025.03.17
カテゴリー: ブログ

今回は総合内科での専門研修について紹介します。

 

水戸済生会は大学とは異なって地方の市中病院ですので、全ての内科診療がそろっている訳ではありません。このブログでも紹介してきたように消化器内科、循環器内科、腎臓内科は以前から症例数もスタッフも多く、県央地域での地域完結できる医療を目指して今日も頑張っていますが、呼吸器内科、血液内科、神経内科などは常勤の専門医がいなかったため、内科専門プログラムでは近隣施設で研修していました。

 

しかし、専門医がいないからと言って診療しないわけにはいきません。例えば肺炎胸膜炎、尿路感染などの感染症、糖尿病性ケトアシドーシスや甲状腺クリーゼなどの代謝疾患は総合内科で担当してきました。

 

そんな水戸済生会に、2023年秋から脳神経内科とリウマチ膠原病内科医、2024年春から血液内科の常勤医が赴任し、これらの診療科の入院患者も総合内科で担当するようになっています。

 

実際のところ、扱う疾患が非常に幅広くなったのはもちろんですが、膠原病と血液疾患、そして自己免疫性脳炎など脳神経内科疾患はオーバーラップする部分もあるため、同じような薬剤を使用することも多くあります。このため専攻医にとってだけでなく、指導医同士でもいろいろな相談ができる貴重な場になっています。

 

総合内科とか総合診療科を標榜する病院はいろいろありますが、上述のように複数の領域の専門医が集まっている総合内科というのはあまりないようです。あなたが内科の中でも診療科をどうするか迷っているなら、水戸済生会の総合内科は間違いなく良い環境になるはずです!

(編集長)

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腎臓内科の専門研修2025

2025.03.10
カテゴリー: 腎臓内科

今回は腎臓内科の専門研修についての紹介です。

 

水戸済生会の腎臓内科は日本腎臓学会認定の研修施設で、診療内容として腎炎やネフローゼ、急性腎不全はもちろんのこと、慢性腎不全の治療選択(血液透析、腹膜透析)、透析患者のアクセス(シャント)まで行っています。腎臓内科医がいる施設はもともと多くありませんが、幸い当院には専攻医も含めて腎臓内科医がいるので、地域の症例が集まるだけでなく、透析導入施設としての役割も大きく、透析導入数は全国トップクラスに位置しています。もちろん、他科に入院中の透析患者の合併症も含めて、多くの症例に触れることで幅広い経験を積むことができます。

 

さらに当院の大きな特徴が2つあります。

 

1つ目は、当院は茨城県立こども病院と隣接しており、総合周産期母子医療センターがあります。このため腎炎合併妊娠や透析患者さんの妊娠などの、普通の施設では、まずお目にかかれないような症例が経験可能です。腎生検や透析導入症例も多く、実に多彩な患者を経験できます。

 

2つ目は、透析のアクセス症例の多さです。透析患者さんのアクセス(シャント)は言ってみれば命綱ですが、残念ながらアクセストラブルは避けられません。当院ではアクセストラブルに対するPTAを腎臓内科でカバーしており、コロナの影響で一時的に減少したものの、2021年度のPTAが536件と年々増加しています。水戸地区だけでなく、かなり遠方からも症例を紹介いただき、かなり難渋する症例も含まれるのですが、ほとんどを腎臓内科のみで対応しています。ちょっと考えにくいと思いますが、腎臓内科医なのに朝から晩まで手術室かカテ室で過ごす日があるほどです。

腎臓内科のサイトはこちら

 

ここでちょっと考えてみてください。

 

あなたが腎臓内科の専門研修を受ける時、まだ十分な専門知識のない時期に、症例数だけ多い病院で研修しても、診療に深みがでません。一方、質は高いけれど、症例の偏りがある病院で研修しても診療に幅がでません。数の点でも、質の点でも腎臓内科領域の症例をバランスよく、そして多くの症例を経験できるのが当院の特徴と自負しています。

 

当院では内科専門医プログラムを終えて、腎臓内科のサブスペシャルティ研修へと、腎臓専門医取得までシームレスな研修環境を提供できます。他にも透析専門医や高血圧専門医、アフェレーシス専門医などを取得することが可能です。

 

現在は、腎臓内科を志望している専攻医が1名在籍しており、女性医師も多くいます。家庭やプライベートとのバランスも整えながら日々研修に励むことができます。症例に困ることもなく、数と質を担保された当院で、あなたも内科専門研修そして腎臓専門医の取得を目指してください!

(編集長)

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安藤先生のEVTワークショップ

2025.03.03
カテゴリー: 循環器

前回の記事では水戸済生会の循環器内科について紹介しましたが、末梢動脈疾患(PAD)に対するカテーテル治療(EVT)は、県内有数の症例数を施行しています。

 

PADは下肢切断に至ることもある重篤な疾患でEVTによる血行再建以外にも血管外科や形成外科、リハビリなど、多診療科・多職種での取り組みが必要です。しかし、特に透析患者さんでは高度石灰化

などのため難易度の高い症例が多くを占めており、EVTのレベルアップに積極的に取り組んでいます。

 

今までも、この領域で国内トップオペレーターである新東京病院の朴澤先生や大阪警察病院の飯田先生など、大御所にお越しいただいてEVTの指導を受けてきましたが、先週は春日部中央総合病院心臓病センター顧問の安藤弘先生にお越しいただきました。実は安藤先生はコロナ前にも水戸済生会にお越しいただいたことがあり、今回は約5年ぶり2回目となります。

 

今回は3症例で、透析患者の高度石灰化SFA、そしてBK症例、さらに足関節以下(BTA)とかなり厳しい症例ばかりでしたが、最終的には見事に成功させていました。循環器内科の若手も積極的に助手に入り、達人の手技を間近で見ることができました。この学びを忘れないうちに、次の自分の手技で生かしてもらえると思います

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循環器内科の専門研修2025

2025.02.24
カテゴリー: 循環器

今回は水戸済生会の循環器内科の専門研修について紹介します。

 

もしあなたが、循環器内科に興味があって

・STEMI患者のPCIをできるようになりたい

・アブレーションで不整脈を治したい

・早いうちからTAVIもMitraclipもやりたい

・PADやAortaなど心臓以外もやってみたい

 

これらいずれかに当てはまるなら、この先を読む価値があります。さらに、医局に入らずに循環器専門医資格を取りたいと思っているなら、必ず最後まで読んでください。

 

ご存じの通り、循環器内科は日中でも夜中でもERに最も呼ばれる診療科の一つで、決して楽な診療科ではありません。ですが、ホントに心臓が止まりかけた患者さんが、自分の治療でみるみる良くなって歩いて退院するという、ほかの診療科ではそれほど経験できないようなことがしばしばある、非常にエキサイティングな診療科でもあります。

 

さらにデバイスの進歩が目覚ましく、治療戦略が次々にアップデートされるので、それだけやりがいのある領域です。そんなエキサイティングな循環器内科を水戸済生会の循環器内科では「地域完結」をキーワードの一つに掲げて、循環器領域の大部分の診療をカバーしています。

 

循環器内科のサイトもぜひご覧ください

 

もう少し紹介すると、水戸済生会の循環器内科はPCIではもともと県内で有数の施設でしたが、これに加えてカテーテルアブレーションやICD、CRTにも早くから取り組んでおり、今ではアブレーションも県内有数の症例数となっています。また循環器内科医が関わることの多いPADに対するEVTも県内トップクラスの症例数で、さらに心外との連携が密で大動脈弁狭窄症に対するTAVI、そしてMitraclipも順調に症例を重ねています。あなたがその気になれば大動脈瘤、大動脈解離へのステントグラフトなど大動脈疾患の治療にも関わることができます。そしてこれらの症例に対応するための心エコーも年間6000件、経食道心エコーも400件を超えています。

 

そんな水戸済生会の循環器内科の専攻医は、現在基幹型で1名と協力型(筑波大学、日本大学)で2名と少人数なので、彼らは様々な症例や手技を経験し、実力をつけてくれています。

 

ご存じかもしれませんが現在の専門医制度は、まず内科専門医を取得して、その後に循環器専門医になってから他の循環器領域の資格であるCVIT専門医や不整脈専門医などを取得するシステムになっています。

 

つまり、循環器専門医を持っていないと、いくら経験や技術はあってもその次の資格が取得できないようになっているのです。ちなみに新しいデバイスは症例数の多い施設から導入されることが多いので、あなたが専門研修施設を選ぶ時は当然考慮すべきポイントです。さらに最近では、新しいデバイスの術者になるための要件として、ほとんどの場合で循環器専門医資格が必要になっています。

 

あなたが循環器内科を考えているなら、最初にすべきことは内科専門医を最速で取得し、最短で循環器専門医資格を得ることです。そして、そんな時に当院は有利です。

 

先ほど紹介したように主要な疾患をカバーしていることに加え、県立こども病院が隣接しているため成人の先天性心疾患症例も含めて当院は症例数も多く、施設を異動することなく1つの施設で専門医取得のための症例が全部経験できます。実際のところ水戸済生会の専攻医はJOSLERだけでなく循環器JOSLER症例にも困っていません。

 

そして専門医資格を取得後も、PCIをはじめとした各種の施設認定を受けているので循環器領域の各種の資格取得もスムーズです。しかも、大学の医局とは関係なく専門医資格を取得できるのが当院の強みです。

 

水戸済生会の循環器内科は内科専門医プログラムから循環器領域をじっくりと腰を据えて、技術の取得と経験症例数の確保に専念できる環境です。ぜひ、あなたも当院での内科専門医プログラムから循環専門医取得を目指してください

(編集長)

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